朝起きて、昨日は終電だったと思い出す。
と、サイフが見当たらない。
どう探しても見当たらない。
落とした？いやいや小さいサイフなので、簡単には落ちない。
でも見当たらない。
駅前の交番に連絡するが、サイフは届いてないと。
ふにおちないまま、近くの接骨院へ、明日のレースのためのメンテナンスに行く。
診察券も保険証もその中だ。
入っていた現金はたったの千円と、大人らしからぬ状況だが、そんなこと俺にとっては良くあること。
とはいえクレジットカード、免許証もすべて入っている。
カードを停止したり、免許証を再交付したり、大変だと思ったけど、なんとなく後回しにしていた。
マッサージを受けながら、不安にかられたが、「家族が事故に遭ったり、会社が潰れたりに比べたら、たいしたことじゃあない！」と無理矢理自分を納得させて、落ち着いた。
最後にサイフを使ったのは駐輪場に停めてある自転車を出す時に支払った時。
念のためその現場に行ってみたが、やっぱりない。
しかたなく交番に遺失物届けを出しに行くかとあきらめた瞬間、昨晩の記憶がよみがえった。
「あ、ここで転んだわあ」
駐輪場から出るとき、坂と思い走り出したら階段で、思いっきり転んだ。
幸いケガはなかったが、きっとその時に落としたんだ。
何となく原因がわかって、スッキリしながら交番に行った。
すると、サイフは届いていた。
落とした日の朝、募金してもらった赤い羽を小銭入れに突っ込んであったが、まるっきり元通り戻ってきた。
拾った人は自分の身分は伝える事なく去って行ったそうだ。
ほんとうにありがとうございます。
忘れ物は命取り。
ヨシミから松茸が届いた。
デカイ！
ありがとう。
明日のハセツネの栄養補給はミキが握ってくれる松茸おにぎりに決定！
